【相撲コラム】ふと、懸賞金について考えてみた

photo credit: kanjiroushi via photopin cc

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作家で女性初の横綱審議委員を務めたことでも知られる内館牧子氏が雑誌「女性セブン」のインタビューに答えている。
内館牧子氏 正月の過ごし方と逸ノ城の変化相撲について語る(NEWSポストセブン)
内容は正月の過ごし方についてのものがメインだが、内館氏らしく大相撲の事にも触れており、その中で白鵬の懸賞金を受け取る際の所作について苦言を呈している。
まぁ私は(白鵬の肩を持つわけではないが)内館氏が嫌い(ただ何となくではあるが)なのでそんなことはどうでもいいw
常に物事を斜から見ている私が注目したのは、そう、白鵬が受け取る懸賞金の方だw

そもそも懸賞金とは何ぞや?
今後「相撲豆知識」のコンテンツに加えるつもりでいろいろ調べてみた。
当サイトのコンテンツ「相撲用語辞典【か】」ではこう書いている。
懸賞[けんしょう]
>取組で勝利した側の力士に授与される賞金。協賛企業や団体が取組を指定して提供する。
>懸賞は1本あたり62000円(2014年5月場所以降)。協会が事務経費として5300円を徴収。30000円が熨斗袋に入れられて力士に直接手渡さ れ、残りの26700円は納税充当金として獲得者個人名義の預かり金として協会が預かる。(納税充当金は引退時に返還される)
※昨年3月場所以前は60000円。うち事務経費5000円、納税充当金25000円。
更にいろいろ追加するとなると…

  • 1本あたり30000円の手取り分は麻布十番の長門屋商店謹製の特注祝儀袋に包んで、力士に手渡される。
  • 懸賞金は原則として1日1本,1場所15本以上から受付。つまり最低でも1場所930000円が必要とされているが、2000年以降は5本以上であれば1日だけでも受け付けている模様(ただしこの件については協会公式サイトには明記されていない)。
  • 懸賞金の紹介で使われるキャッチコピーを含めた企業名、団体名は15文字以内と定められている。
  • 取組の前に呼出が持って土俵を回る「懸賞幕」(W700*H1200)は懸賞金を出した企業・団体が自分で制作して持ち込む。
    懸賞幕の一例(株式会社トマックのHPより)
  • 一つの取組に掛けられる懸賞は最大50本まで(東京場所の「森永賞」は除く)。この制限は2006年1月場所より適用。この制限枠いっぱいまで掛けられた取組は同年9月場所千秋楽の朝青龍-白鵬戦(森永賞を含め51本)が最初。
  • 懸賞を掛けられるのは中入り後の取組に限られるが、1970年11月場所8日目の輪島(のち横綱)-長浜(のち小結・豊山)戦では十両の取組にも関わらず懸賞金が掛けられた(両者は学生相撲からのライバル同士)。

まぁ数え上げればキリがないのですが、これは近いうちにまとめて「相撲豆知識」に掲載しようと思います。

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