【相撲コラム】いよいよ本日初日

ここで今場所の展望みたいなものを…

横綱編

先場所全勝で大鵬の記録を更新する33回目の優勝と、史上初の全6場所全勝優勝を果たした白鵬だが、優勝一夜明け会見での審判批判で角界内外からバッシングを受け、マスコミへの対応も避ける異常事態となっており、その精神状態も気になるところだ。相撲は心技体すべて整ってこそであり、下手をすれば足元を掬われかねない。
一方昨年の春場所で初優勝を果たし、場所後に横綱昇進した鶴竜、春場所初優勝となれば史上11人目の全6場所制覇となる日馬富士の両者は共に万全の仕上がり。白鵬の独走に待ったを掛けられるか注目だ。
(3/8 12:00追記 鶴竜は左肩腱板損傷のため初日から休場となりました。)

大関編

まずは稀勢の里。大関昇進後4度目の春場所を迎えるが、過去3年間は9勝、10勝、9勝と不本意な成績だ。入幕後までさかのぼっても10勝が最高であるが、苦手な春場所を乗り切って綱取りの足掛かりとしてほしい。
一方大関として初めて地元大阪に凱旋を果たした豪栄道は大関昇進後8勝、7勝、8勝と不本意な相撲が続くが、春場所はここ3年間は12勝、10勝、12勝とご当地場所だけあって相性がいい。観客の声援を力に変えればプレッシャーも吹っ飛ぶはずだ。
そして場所後に結婚を控える琴奨菊は私生活での充実ぶりを相撲に生かし、浮上のきっかけを掴んで欲しい。

三役・幕内編

共に新関脇の照ノ富士と隠岐の海。照ノ富士は先場所前頭筆頭で8勝ながら初の三賞となる敢闘賞を獲得した。プレッシャーも大きいと思うが、力士としてはまだまだ伸びしろが多いだけに、いかなる成績となってもいい経験としていければと思う。
一方隠岐の海は先場所初日から5連勝するも、後半はやや失速して9勝に終わった。過去小結として迎えた2013年5月場所、11月場所は4勝、7勝と「三役の壁」を乗り越えられなかっただけに、「三度目の正直」で三役の壁を乗り越えて欲しい。
関脇から陥落し前頭筆頭の地位となった逸ノ城。若さゆえの壁にぶち当たった感も否めないが、先場所の照ノ富士戦での熱い戦いは大きな感動を呼び、ファンは更に増えていると思う。場所前は稽古以外でも大忙しだったが、体の仕上がりはいかがなものだろうか。
遠藤は前頭5枚目の地位。先場所は前頭2枚目で6勝に終わり三役昇進を果たせずにいるが、今場所で入門3年目に突入しただけに、これまでの経験を糧にして浮上のきっかけを掴んでほしいところだ。
場所前の力士会で白鵬から「犬じゃないんだから吠えるな」と名指しで批判された琴勇輝と千代鳳の両者の直接対決がいきなり初日に組まれた。番付がものをいう角界の上下関係の中でで両者はどのような対応を見せるだろうか。

十両編

十両昇進後10勝、11勝と好調な輝は東十両2枚目と入幕目前の地位に上がってきた。番付を大きく下げて十両陥落し、再起を図る千代大龍や、再入幕を目指す旭日松や富士東、鏡桜もいるだけに若い輝が勝ち星を積み重ねられるかどうか注目である。
関取ただ一人の10代である阿武咲や、新十両の阿炎、天風、石浦は果たしてどこまで活躍できるだろうか、こちらも注目だ。

何かまとまりのない展望となってしまったが、今場所も白熱した相撲を繰り広げて欲しい。
大相撲勝敗予想が今場所も始まりましたので、こちらもよろしくです。

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