【相撲メモ】2016名古屋場所新十両まとめ

大輝 明道(だいき あきみち)
  • 本名:中村大輝
  • 出身:埼玉県所沢市
  • 所属部屋:八角部屋
  • 生年月日:1992年7月15日
  • 身長・体重:182cm・150kg
  • 経歴:所沢市立南陵中→埼玉栄高→日本体育大卒(2010年全国高等学校総合体育大会相撲競技大会個人優勝(高校横綱)、2012年全国学生相撲選手権大会個人優勝(学生横綱)、2013年国民体育大会(東京)相撲成年男子個人優勝など)
  • 初土俵:2015年3月場所
  • 得意技:押し
  • 目標とする力士:北勝海(師匠)
  • 四股名の由来:本名の中村は年寄名跡と被るため、下の名前の「大輝」を四股名とした。「明道」は、父の名前と、埼玉栄高相撲部監督の名前からそれぞれ一字をとった。
  • メモ:元学生横綱の大器が待望の十両昇進を果たした。
    小学4年時より地元の「入間少年相撲クラブ」に入り、本格的に相撲を始める。中学時代は柔道部に籍を置く一方で2年時には東京都立川市の名門道場である「立川錬成館」に入り、3年時には全国都道府県中学生相撲選手権大会で優勝。埼玉栄高に進学し、3年時に高校総体で優勝し、「高校横綱」の称号を得た。
    日本体育大2年時には全国学生相撲選手権大会で優勝し、「学生横綱」の称号得て、幕下15枚目格付出の資格を得た。翌年には東京国体の相撲成年男子で優勝し再び幕下付出資格を得たが、卒業を優先すべくいずれも行使を見送った。しかし4年時には学生相撲選手権の決勝で東洋大の大道(御嶽海)に敗れるなど、幕下付出資格を再び得ることは出来なかった。
    憧れの元横綱・北勝海が師匠を務める八角部屋に入門。「大輝」の四股名で2015年3月場所に初土俵を踏んだ。同期には学生横綱・アマ横綱の2冠で幕下10枚目格付出資格を得た東洋大の御嶽海、アクロバティックな相撲で注目を集めた関西学院大の宇良と学生相撲界の実力者が名を連ねた。
    前相撲は2連勝で一番出世したが、初めて番付に載った5月場所では宇良に黒星を喫し6勝1敗(宇良は7戦全勝で序ノ口優勝)。しかし翌7月場所では序二段で7戦全勝し、優勝決定戦で宇良を下し序二段優勝。更に翌9月場所も三段目で全勝優勝。
    幕下に昇進してからは3場所連続で5勝2敗の成績を残し、西幕下筆頭の地位で迎えた2016年5月場所は2勝3敗まで追い込まれながららも2連勝で勝ち越し、十両の地位を手中にした。初土俵から所要8場所での昇進は年6場所制以降(1958年以降・幕下付出を除く)では6位タイのスピード記録となる。
    同期かつ同世代である御嶽海は4場所で幕内に昇進し5月場所は初の三賞となる敢闘賞受賞、宇良も5月場所で一足先に十両昇進を果たし10勝5敗の好成績を残しており、本人も「自分だけ取り残されてしまった感じだったので今場所は絶対にチャンスをものにしようと思った。」と語っており、同世代のライバルと同じ舞台に立ちたいという思いが実を結んだ形だ。
    今後の抱負として、「今はまず、御嶽海関を超すこと。4年の時に負けてしまったので、御嶽海関を倒せば、前の自分より強くなったのかなと思える」と語った大輝。ライバルを追い越して同期のトップに立つ意気込みだ。

    志摩ノ海 航洋(しまのうみ こうよう=濱口改め)
    • 本名:濱口航洋
    • 出身:三重県志摩市
    • 所属部屋:木瀬部屋
    • 生年月日:1989年7月11日
    • 身長・体重:178cm・161kg
    • 経歴:志摩町立和具中(現・志摩市立志摩中)→明徳義塾高→近畿大卒(2008年西日本学生相撲新人選手権個人優勝など)
    • 初土俵:2012年5月場所
    • 得意技:突き・押し
    • 目標とする力士:
    • 四股名の由来:出身地の「志摩」と、師匠(肥後ノ海)の四股名を合わせた。
    • メモ:十両昇進目前で負った大怪我を乗り越え十両昇進を果たした。
      小学生の時にテレビで見た大相撲中継に魅了され、地元の「志友館相撲道場」で相撲を始めた。中学3年の時には複数の相撲部屋からのスカウトが来たが、明徳義塾高を経て近畿大に進学。1年時に西日本学生相撲新人選手権で個人・団体共に優勝、3年時には全国学生相撲選手権の団体優勝に貢献したが、個人タイトルには恵まれなかった。
      大学卒業後に木瀬部屋に入門。2012年5月場所で初土俵を踏むと翌2013年1月場所で三段目優勝を果たすなど順調に番付を上げ、同年7月場所では西幕下4枚目と十両昇進目前の位置に付け、十両昇進の暁には「志摩ノ海」に改名することも決まったいたが、2勝1敗で迎えた7日目(四番相撲)の対千代丸戦で敗れた際に左膝前十字靭帯断裂の重傷を負い、9日目より休場。その後も休場を続け、2014年7月場所で1年ぶりに復帰を果たしたが、番付は東序ノ口18枚目まで降下していた。
      それでもこの場所を7戦全勝で序ノ口優勝、翌9月場所も7戦全勝で序二段優勝。2015年1月場所で幕下に復帰。2016年1月場所では6勝1敗で8人によるトーナメント形式の優勝決定戦に進出し、1回戦で弟弟子の宇良と対戦している。
      東幕下5枚目で迎えた5月場所では千秋楽で十両経験者の竜電に勝ち4勝3敗の成績だったが、十両の成績不振者が多かったこともあり、十両昇進が決まった。三重県からの新十両は千代の国以来5年ぶり、志摩市からは初の関取となる。
      弟弟子の宇良が5月場所で十両昇進を果たし10勝5敗の好成績を挙げたが、志摩ノ海にとっても弟弟子の活躍が大きな刺激となった。
      十両昇進が決まった5月25日は、奇しくも地元・志摩市で開催される伊勢志摩サミット(主要国首脳会議)の前日。本人も「そのタイミングで上がったら面白いよね、と言っていた通りになった」と喜んだ。「押し相撲をもっと磨いて前へ前へ圧力をかける相撲を取り、もっと番付を上げていきたい」と抱負を語った志摩ノ海。恵まれた体格を活かした突き・押し以上に、大怪我を乗り越えた不屈の精神が大きな武器となるであろう。

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