床山

【床山とは】

床山(とこやま)は、力士の髷や、役者・人形の鬘などを結い上げる職に就く者である。
大相撲に於ける床山は、日本相撲協会が採用し、力士、行司、呼出と同様に各相撲部屋へ所属して、相撲部屋で寝起きしながら大相撲力士の結髪を行う。定員は50名となっているが、力士が12名以上所属している相撲部屋で床山がいない場合には、定員を超えて床山を採用することができる。採用資格は、義務教育を修了した満15歳以上18歳以下(19歳の誕生日前まで)の男性(女性は不可)で、停年(定年)は満65歳である。経験は不問で、理容師や美容師の免許資格は必要ない。明確な規定はないが力士経験者が床山に転向することも可能である。
髪結いには、関取以上の大銀杏、幕下以下の力士や普段の生活のちょん髷がある。大銀杏は びん付け油、すき櫛、前掻け、揃い櫛、荒櫛、握りはさみ、髷棒、先縛り、束ねた髪を元の部分で結う細く丈夫な元結を使い力士の顔形に合わせ仕上げていく。元結を引っ張る際に歯で噛むため、歯や顎が強い人の方が良い。横綱の髷を結う程になると、その髪結いの手応えで調子の良し悪しまで分かるといわれている。また長く同じ力士の髷を結っていると、自然と結い方(力士本人の好みや髪質など)を覚えていき、信頼関係も生まれる。このためベテランの関取はずっと同じ床山に髷を結ってもらうことが多い。力士との間の人間関係も重要視される。
床山名として、先頭の文字が「床」となる名前を名乗る。

【床山の仕事】
  • 力士の髷を結う
  • 所属する相撲部屋の雑務
【床山の階級】

最上位は特等、最下位は五等の6段階となっている。各階級における定員はない。
なお、階級とは別に大銀杏を結えるようになると関取格扱いを受けるようになり、幕下(普段は大銀杏を結えないが十両との割が組まれたり初切や弓取式に出る際には必要になる)以上の力士を担当できる。階級が上がるにつれ、番付の高い力士を担当するようになる。

階 級 資  格
特等床山 勤続45年以上、年齢60歳以上の者で特に成績優秀な者。
2008年1月場所から番付に名前を掲載するようになった。
一等床山 勤続30年以上の者で成績優秀な者、または勤続20年以上30年未満の者で特に成績優秀な者。
2012年1月場所から番付に名前を掲載するようになった。
二等床山 勤続20年以上の者で成績優秀な者、または勤続10年以上20年未満の者で特に成績優秀な者。
三等床山 勤続10年以上の者で成績優秀な者、または勤続5年以上10年未満の者で特に成績優秀な者。
四等床山 勤続5年以上の者で成績優秀な者。
五等床山 勤続5年未満の者。

Wikipediaを元に加筆修正しました。

床山一覧

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする