若者頭

【若者頭とは】

若者頭(わかいものがしら)とは、大相撲において、幕下以下の力士の監督、稽古の指導をする人をいう。また、本場所の取組の進行係や雑用も行う。力士や行司などと同様に各相撲部屋に所属する。
江戸時代までは「若い者」の呼称が用いられ、当時は現役力士(大抵は幕下以下)と兼摂することができた上にそもそも褌担ぎとの線引きも曖昧であった。明治時代までは準年寄の待遇であった。最高位が幕下以下の者でも若者頭になることはできるが、年寄名跡が不足している事情もあり、現在若者頭を務めているものは全て関取経験者である。
停年は65歳。定員は8人となっている。

【若者頭の仕事】
  • 優勝決定戦の組合わせ抽選や出場力士の世話
  • 前相撲の取組や進行の世話。(廻しを直してあげたり、土俵上の作法を教えるのも若者頭の役目)
  • 新序出世披露の世話
  • 土俵下の控え力士の指揮および管理
  • 懸賞金係(懸賞金の管理)
  • 表彰式の世話(優勝力士からトロフィーなどを土俵下で受け取る役など)
  • 幕下以下の力士の指導および監督(未成年の力士の生活指導など、親方の目の届かない仕事のすべてをこなす)
  • 怪我や病気をした力士への対応
  • 巡業や花相撲などの進行役
  • 部屋における雑務(親方のマネジャー業や番付発送、関取衆のスケジュール調整、休場届の対応など)
  • NHK大相撲中継の幕下以下の取組の向正面解説
【若者頭一覧】
名前 最高位 就任 所属部屋(若者頭就任後)
白岩政俊 十両7 1987年8月 伊勢ヶ濱→桐山→朝日山浅香山
伊予櫻政行 十両11 1988年5月 高砂
伯龍弘基 十両1 1988年7月 鏡山
※現役時代の四股名は魄龍
琴千歳晃精 前頭5 1991年8月 佐渡ヶ嶽
※引退後の1986年9月から1991年7月まで世話人
福ノ里邦男 十両13 1993年6月 立田川→陸奥
花ノ国明宏 前頭1 1994年10月 放駒→芝田山
前進山良太 十両2 1999年9月 高田川
※NHK大相撲中継には未出演
栃乃藤達之 前頭11 2001年1月 春日野

2015年1月場所現在。各若者頭のリンクはWikipediaの記事へのリンクです。

※本稿はWikipediaを基に加筆修正しました。

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