【歴史】
1962年5月場所直前に引退した元横綱・若乃花の10代二子山は、同年9月に花籠部屋から分家独立して二子山部屋を創設した。
10代二子山は横綱・2代若乃花(若三杉)、隆の里を筆頭に、大関・若嶋津、自身の実弟の大関・貴ノ花など数多の関取を育てた。
1982年2月には12代藤島(貴ノ花)が分家独立して藤島部屋を創設。12代藤島は貴ノ浪、安芸乃島、貴闘力、そして実子である小結・若花田、大関・貴乃花(貴花田)兄弟などの関取を育て上げた。
10代二子山が停年を迎えるにあたり、10代二子山と12代藤島が名跡を交換。12代藤島が11代二子山を襲名し、藤島部屋を二子山部屋に改め、10代二子山の弟子を新・二子山部屋に受け入れた。その後貴ノ浪が大関に昇進。そして貴乃花と、若花田改め3代若乃花が共に横綱に昇進し、初の兄弟横綱が誕生した。
2004年2月に11代二子山は次男の一代年寄・貴乃花(2003年1月引退)に部屋の経営を譲渡し、部屋名を「貴乃花部屋」に改めた。2012年7月場所でモンゴル出身の貴ノ岩が十両に昇進し、貴乃花部屋としての初の関取が誕生している。
2010年の協会理事選挙で貴乃花は二所ノ関一門内の調整外での出馬を表明。支持者である18代間垣(元横綱・2代若乃花)、12代阿武松(元関脇・益荒雄)、16代大嶽(元関脇・貴闘力)らと共に二所ノ関一門を脱退した。その後理事選で当選を果たし、間垣部屋(現在は閉鎖)、阿武松部屋、大嶽部屋と共に「貴乃花グループ」として活動を始めた。その後2012年の理事選で貴乃花を支持して立浪一門(現・伊勢ヶ濱一門)を離脱した立浪部屋(師匠:元小結・旭豊)もグループ入り。2014年5月に協会から各一門に支払われる助成金が貴乃花グループにも支払われることになったのに伴い、「貴乃花一門」に改称した。
2016年名古屋場所後に旧藤島部屋時代から部屋を構えていた中野区本町から江東区東砂に部屋を移転した。
2018年6月を以て貴乃花一門(阿武松グループに名称変更)より離脱、無所属となった。
2018年10月1日に貴乃花が相撲協会を退職したため閉鎖となり、力士・床山・世話人計10名は貴乃花の兄弟子であり、かつて部屋付き親方だった元小結・隆三杉が師匠を務める千賀ノ浦部屋に移籍した。
【所在地】
東京都江東区東砂4-7-6
東京メトロ東西線「南砂町」駅(T15)より徒歩13分
【師匠】
貴乃花光司(第65代横綱) [審判部年寄]
【所属年寄】
【主な所属力士】
貴景勝光信(小結・兵庫県芦屋市) [西小結]
貴ノ岩義司(前頭2・モンゴル・ウランバートル市) [西前頭13]
貴源治賢(十両8・栃木県小山市) [西十両5]
貴公俊剛(十両14・栃木県小山市) [西幕下21]
【所属協会員】
床山:床勝(二等)
世話人:嵐望将輔(元幕下13)