【相撲メモ】2015名古屋場所新十両まとめ

御嶽海 久司(みたけうみ ひさし)
  • 本名:大道久司
  • 出身:長野県木曽郡上松町
  • 所属部屋:出羽海部屋
  • 生年月日:1992年12月25日
  • 身長・体重:179cm・149kg
  • 経歴:木曽町立福島中→長野県木曽青峰高→東洋大卒(2014全国学生相撲選手権優勝(学生横綱)、2014全日本相撲選手権優勝(アマチュア横綱)など)
  • 初土俵:2015年3月場所(幕下10枚目格付出し)
  • 得意技:突き・押し
  • 目標とする力士:武双山(元大関=現藤島親方)
  • 四股名の由来:出身の上松町から見える御嶽山に因み、出羽海の「海」を合わせた。
  • メモ:小学1年の時に隣町(木曽町)の相撲大会に相撲未経験のまま出場した際、自分より体の小さい相手に負けたことで負けず嫌いに火が点き、地元の木曽少年相撲クラブに入り本格的に相撲を始める。木曽青峰高3年次に宇佐大会個人優勝。東洋大入学後は4年間で個人タイトルを15個も獲得した。
    そして昨年11月に学生横綱、12月にアマチュア横綱と2冠に輝き、現行制度採用以降では3人目となる「幕下10枚目格付出し」の資格を得た。当初はプロ入りの意向はなく、アマチュア相撲の強豪・和歌山県庁への就職が内定していたが、アマチュア横綱となったことでプロ入りに傾き、「部屋の再興のために力を貸してほしい」という11代出羽海(元前頭2・小城ノ花)の熱心なオファーによりプロ入りを決意。名門・出羽海部屋へ入門した。
    デビュー場所となった2015年3月場所では初日の1番相撲で立浪部屋の明生から初白星。2番相撲で大翔鵬に初黒星を喫したものの、その後は東洋大の先輩で幕内経験者の磋牙司を破るなど6勝1敗の好成績。東幕下3枚目で迎えた5月場所でも6勝1敗とし、昭和以降では最速タイとなる所要2場所での十両昇進を決めた。11代出羽海の直弟子では初の関取であり、長野県出身の新十両は大鷲(最高位・前頭3。プロレスラー・大鷲透の父)以来47年ぶり。長野県では大鷲が1978年1月場所で引退して以来37年間関取不在(5月場所時点で関取不在の24道府県の中で最長の不在期間)だったが、御嶽海の昇進で37年ぶりの関取復活となった。
    どっしりとした体格からの馬力あふれる相撲が身上の御嶽海。四股名の由来でもある御嶽山は昨年9月の噴火で多くの犠牲者を出したが、地元に勇気を与える存在であることは間違いない。

    高立 直哉(たかりゅう なおや=高木改め)
    • 本名:高木立太
    • 出身:石川県金沢市
    • 所属部屋:木瀬部屋
    • 生年月日:1992年3月18日
    • 身長・体重:180cm・205kg
    • 経歴:金沢市立西南部中→金沢学院東高→拓殖大卒(2009選抜高校相撲十和田大会個人優勝、2012学生個人体重別選手権無差別級3位など)
    • 初土俵:2014年3月場所
    • 得意技:突き・押し
    • 目標とする力士:遠藤(中学・高校の1年先輩)
    • 四股名の由来:本名の「高木立太」を縮めたもの。この四股名の経緯については下記を参照。
      下の名の「直哉」は師匠(肥後ノ海)が現役時代に名乗っていたもの。
    • メモ:相撲を始めたきっかけは、小学校1年の時にアトピー性皮膚炎に悩まされていたところに「相撲をやればアトピーが治る」と声をかけられて地元の道場に入門したことから(相撲とアトピーの因果関係は不明だが、1年程で完治したとの事)。
      その後金沢学院東高では1学年先輩の遠藤と共に活躍。3年次の十和田大会で個人優勝、宇佐大会と国体で団体優勝を果たした。
      拓殖大では3年次に個人体重別選手権で遠藤を破り無差別級3位に入賞するなどしたが、個人タイトルには惜しくも手が届かなかった。故郷に戻ろうと考えていたところに11代木瀬(元前頭1・肥後ノ海)から「強くしてやるから来い」との言葉に後押しされ、木瀬部屋に入門した。3月場所新弟子検査当時で体重202kgと、その体格は49人の新弟子の中でも群を抜いていた。
      2014年3月場所初土俵。9月場所では三段目優勝を果たすなど各段を1場所で通過し11月場所に幕下昇進。東幕下5枚目に付けた2015年3月場所では3勝4敗と初の負け越しとなったが、東幕下10枚目で迎えた5月場所で7戦全勝し幕下優勝。新十両昇進を確実のものにした。所要8場所での新十両は年6場所制となった1958年以降初土俵(幕下付出しを除く)の力士では史上5位のスピード出世。石川県出身の新十両は2014年11月場所の輝(西南部中の後輩にあたる)以来。
      四股名の「高立」は、高校2年の時に他界した父が「プロ入りしたら名乗って欲しい」と願ってやまなかった四股名との事。亡き父との約束を果たしたが、「十両がゴールじゃない。来場所は下(幕下)に下がることを怖がらず、思いっきりやりたい。」と語る高立の更なる飛躍に期待。

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