小柳 亮太(おやなぎ りょうた)
- 本名:小柳亮太
- 出身:新潟市北区(旧豊栄市)
- 所属部屋:時津風部屋
- 生年月日:1993年9月22日
- 身長・体重:185cm・171kg
- 経歴:新潟市立光晴中→金沢学院東高(現・金沢学院高)→東京農業大卒(2014年全国選抜大学・実業団対抗相撲和歌山大会個人優勝、2015年世界相撲選手権重量級優勝、2015年全日本相撲選手権ベスト8など)
- 初土俵:2016年3月場所(三段目100枚目格付出)
- 得意技:突き・押し
- 目標とする力士:豊山(元大関で、先々代時津風。新潟出身で、東農大の先輩でもある)
- 四股名の由来:本名のままだが、幕内昇進の暁には3代目豊山襲名のプランもあるという。
- メモ:小学1年から地元の相撲教室に通い、4年生の時にはわんぱく相撲の全国大会で3位に入った。金沢学院東高3年時には高校総体でベスト8。東京農業大では5つのタイトルを獲得した。4年時の全日本相撲選手権では準々決勝でこの大会の覇者であるトゥルボルド(日本大)に敗れるも、ベスト8に入ったことで2015年5月から新設された大相撲の三段目付出資格を得た。
大学と所縁の深い時津風部屋に入門し、2016年3月場所にて三段目100枚目格付出で初土俵を踏んだ。2日目の一番相撲で同じく三段目付出で初土俵の石橋(近畿大卒・高砂)を破ると、圧倒した実力で7戦全勝。幕下上位経験のある唐津海との優勝決定戦も制しデビュー場所を三段目優勝。西幕下58枚目に上がった翌5月場所も7戦全勝で、十両経験者の阿武咲との優勝決定戦を制して幕下優勝。西幕下7枚目と十両昇進を伺う地位まで番付を上げた7月場所では7日目の三番相撲で十両経験者の若乃島に敗れ初土俵からの連勝が17で止まったものの、9日目以降はいずれも十両経験者の魁、栃飛龍、希善龍を立て続けに下し6勝1敗とした。
東幕下筆頭となった9月場所は初日の一番相撲から3連敗を喫したが、7日目に明瀬山を下すと、9日目の魁、11日目の出羽疾風にも勝利し3勝3敗。12日目の七番相撲は十両取組で富士東を破り、勝ち越しを決めるとともに所要4場所での十両昇進を決定的にした。
力強い突き・押しが持ち味で、師匠の時津風親方も東農大の先輩である幕内・正代と比較して「馬力が違う。押す力は数段強い」と絶賛する。
兄弟子・正代は新十両会見で「誰とも当たりたくない」と発言するなどネガティブなキャラで話題となったが、小柳はそれとは正反対のポジティブな性格。押しに磨きをかけて、正代と共に角界を牽引する意気込みだ。
大翔鵬 清洋(だいしょうほう きよひろ)
- 本名:チミデレゲゼン・シジルバヤル
- 出身:モンゴル・ウランバートル市(千葉県柏市育ち)
- 所属部屋:追手風部屋
- 生年月日:1994年8月28日
- 身長・体重:182cm・146kg
- 経歴:柏市立豊四季中→千葉県立流山南高卒(2011年千葉県高等学校新人体育大会個人優勝、2012年全国高校相撲選抜準優勝など)
- 初土俵:2013年3月場所
- 得意技:左四つ、寄り
- 目標とする力士:鶴竜(付け人を務めた)
- 四股名の由来:師匠(大翔山)の四股名より「大翔」と、横綱の大鵬および白鵬より「鵬」を取って命名。
- メモ:小学4年まではモンゴルで勉強一筋だったが、母が先に日本に留学したのを機に一家でに日本に移住し、千葉県柏市の小学校に転校。地元の相撲大会に駆り出されたのを機に柏市相撲スポーツ少年団で相撲を始めた。中学時代は野球にも興味を示して野球部に入部するも、「プロになれるわけではなく、楽しいだけで終わってしまう」として退部し、再び相撲一本に打ち込む。高校相撲では県内屈指の強豪である流山南高に進学。同期には堀切(後の阿炎)がいた。1年時の新人体育大会では団体戦で相撲部を19年ぶりの優勝に導き、個人戦でも優勝(2位は堀切)。2年時の高校相撲選抜では決勝で鳥取城北高のイチンノロブ(後の逸ノ城)に敗れ準優勝だった。全国タイトルとは無縁だったが、出稽古先の明治大学相撲部では大学生をも凌駕する強さを見せていた。
高校卒業後に追手風部屋に入門。2013年1月場所の新弟子検査(阿武咲、石浦などと同時)を経て、3月場所にて同部屋の遠藤と共に初土俵を踏んだ。前相撲は一番出世で、5月場所では序ノ口で6勝1敗、7月場所は序二段で全勝優勝。翌年3月場所には幕下に上がり、以後幕下に定着。一門こそ違うが、5月場所で横綱に昇進した鶴竜の付け人となった。
2015年7月場所以降は幕下1桁台の地位に定着するも、「おっとり型」(師匠談)で、「いいかげんで面倒くさがり」(本人談)な性格が災いしてかなかなか十両昇進のチャンスを生かせずにいたが、自己最高の西幕下筆頭で迎えた2016年9月場所で5勝2敗とし、入門から3年半で待望の十両昇進となった。
日本に移住してから3か月程で日本語をマスターし、高校時代は学業でも成績優秀だったという一面も持つ。先述の通り付け人を務めてきた鶴竜については「普段の立ち振る舞いなど、自分の中で見本となっている。」と、自らの目標となっている。締め込みも鶴竜と同じ青にする予定との事。9月場所では遠藤が終盤まで豪栄道との優勝争いを繰り広げたが、11月場所以降も遠藤ら先輩関取衆と共に追手風部屋を盛り立てていく。
明生 力(めいせい ちから)
- 本名:川畑明生
- 出身:鹿児島県大島郡瀬戸内町
- 所属部屋:立浪部屋
- 生年月日:1995年7月24日
- 身長・体重:181cm・141kg
- 経歴:瀬戸内町立篠川中卒(2007年全日本小学生相撲優勝大会6年生の部優勝)
- 初土俵:2011年5月技量審査場所
- 得意技:左四つ、寄り
- 目標とする力士:朝青龍。現役では日馬富士
- 四股名の由来:本名(ファーストネーム)より命名。
- メモ:奄美群島の南に位置する瀬戸内町は相撲が盛んで、これまでに重ノ海や慶天海(共に十両)を輩出している。川畑少年も5歳の頃から地元の相撲道場に通いはじめ、小学3年の頃には力士を志すようになった。小学6年時には全日本小学生相撲優勝大会で優勝し、小学生横綱となる。中学では全国大会に出場するもタイトル獲得には至らず、高校進学も検討したが、父の後押しもあり立浪部屋に入門。2011年3月場所の新弟子検査に合格するも、大相撲八百長問題などの不祥事の影響で中止となったこともあり、5月技量審査場所にて初土俵を踏んだ。同期には大関・照ノ富士(若三勝)、小結・千代大龍(明月院・幕下15枚目格付出)、小結・常幸龍(佐久間山)などがいる。
前相撲は2勝0敗で一番出世するとその後は順調に番付を上げ、2013年1月場所では早くも幕下に昇進したが、椎間板ヘルニアを患ったこともあり1年半ほどは幕下と三段目の往復が続いた。一時は引退も考えた程だったが克服し、2014年7月場所以降は幕下に定着。2016年3月場所からは3場所連続で勝ち越し。8月の夏巡業では一門の長である貴乃花巡業部長の付け人を務め、普段部屋では出来なかった関取との稽古も経験した。そして自己最高位の東幕下3枚目の地位で迎えた9月場所では、3勝3敗で迎えた14日目の七番相撲で十両の朝弁慶を破り、勝ち越しを決めた。番付上では昇進は微妙な状況だったが、十両からの陥落者が多かったこともあり、十両昇進が決まった。立浪部屋では飛天龍以来5年ぶりの関取となる。
しぶとい取り口が身上で、師匠からは精神力の強さも評価されている。嘗て双葉山・羽黒山・双羽黒の3横綱や名寄岩・若羽黒・旭國の3大関、若羽黒と共に立浪四天王と呼ばれた安念山(2代羽黒山)・時津山・北の洋などを輩出した名門復活のためにまだまだ上を目指す所存だ。