【相撲コラム】次代の新星たち

3月場所(3/8初日、於・BODYMAKERコロシアム)は例年多くの新弟子が入門し、「就職場所」とも言われているが、今年も多くの逸材が入門する予定だ。
その中で、学生相撲界から入門する注目力士を紹介しようと思う。

大道 久司(東洋大)

昨年の全日本選手権と全国学生選手権個人を制して「アマチュア横綱」と「学生横綱」の2冠に輝き、史上3人目の「幕下10枚目格付出」の資格を得た大道が、名門・出羽海部屋に入門する。
180cm、145kgの体格を生かした力強い突き・押しを得意とし、大学4年間で15個のタイトルを獲得したアマチュア相撲界の至宝は、角界有数の名門ながら現在関取がいない出羽海部屋にとって、名門復活の起爆剤となるにはもってこいの逸材である。
四股名についてはまだ未定であるが(十両に「大道」がいる関係で本名四股名は不可)、どのような四股名になるかも見ものだ。
※(3/8追記) 四股名は「御嶽海 久司」に決定。

中村 大輝(日体大)

2012年の全国学生選手権個人を制し、2年生ながら学生横綱に輝いた中村は八角部屋で前相撲からのスタートを切る。
180cm、155kgの体格で、得意技は突き・押し。昨年の学生選手権個人では決勝で大道に敗れ2度目の学生横綱を逃したものの、主将として団体戦の優勝に貢献した。
大道に対するライバル心を力に変えていけばスピード出世間違いなしであろう。
こちらも四股名(年寄名跡に「中村」がある関係で本名四股名は不可)が楽しみだ。
※(3/8追記) 四股名は「大輝 明道」に決定。

宇良 和輝(関学大)

関学大相撲部から創部98年にして初の大相撲力士として木瀬部屋に入門する宇良は今年学生相撲界から入門する新弟子の中でも異色の存在だ。
172cm、107kgと力士としては小柄な体格ながら、「居反り」を最大の武器とし、自身より大きい体格の相手の懐に入り込み、投げ飛ばす相撲を得意としている。そのアクロバティックな相撲は昨年6月25日放送のテレビ朝日のバラエティ番組「マツコ・有吉の怒り新党」で、「新三大・宇良和輝のマンガみたいな取組」として紹介され、知名度が急上昇した。
小兵ゆえ体作りの真っ最中ではあるが、「平成の牛若丸」として場内を沸かせる存在となる可能性は十分にある。

今回は学生相撲からの3人に絞ったが、他にも「ダイヤの原石」は大勢いるので、今後の力士としての成長を暖かく見守っていきたいと思う。

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